最近買った本、読んだ本など

  • 『雪沼とその周辺』 堀江 敏幸  新潮文庫

雪沼という土地で暮らす人の派手でも地味でもない日常生活を描いた短篇集。 どうしてここまでさらりと巧く個人の生活、心情を切り取れるのだろうと思う。 

  • 『食卓のエッセイ -付 クロワッサンが薦める日用品百貨』 山内美郷  新潮文庫

著者の生い立ちから始まり、日用雑貨にまつわる良質のエッセイ。 20数年前の文庫なのだが、多くは定番商品なので古さをあまり感じない、というかプチレトロでいい感じ。

  • 『七つの季節に』 斉藤 洋  講談社

たしかに、不思議であやしく、でも嘘とは思えない七つのお話。 本を開くと「ワタシ、ジュンチャン、エキデタヌキガボンオドリ!」の語感の妙が響いてくる。


雪沼とその周辺 (新潮文庫)  七つの季節に


暑いので読むべき本がこなしきれない。 この前、京都の古本祭りで買った『幻想と怪奇 〜ポオ蒐集家』はまあまあ面白かったので、昔買った『怪奇小説傑作選』に手を伸ばすととたんにペースダウンする不思議。 『夜のある町で』/荒川洋治はいい感じなので『忘れられる過去』も注文する。 そしてまた本が増殖する。