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河岸忘日抄 (新潮文庫)

河岸忘日抄 (新潮文庫)


読んだつもりが、全然読んでなかったのであわてて読む。
エッセイとも小説ともつかない独特の世界観が穏やかな文章で包まれる。
異国の地の川岸に固定された船に住むようになった男の日常風景。


ブッツァーティの短篇、郵便配達夫、枕木さん、ガラパゴスの豆、マルメロのジャム、ヨーロッパナマズ、クンタキンテ、クロフツの「樽」、スグリの木、チェーホフ、クレープ、「卵と私」、砂糖運搬船の沈没、「叙情小曲集」、羊の鈴、ボロディン弦楽四重奏団、クロワッサンの缶詰・・・


どれもこれも魅力的なキーワードでエピソード。
散文的に取り扱われたりしているので、どこからでも読めるような気もする(でもやはり最初から読むべし)。
特にブッツァーティのお話についての解釈は初めから終わりまで折に触れて語られることとなるKeyなお話。
ブッツァーティは読んだ事がないので早速注文。

いいよね堀江さんの文章。
好きじゃ。