うだる京都
今日の京都は地域によって37℃を越えていたらしい… って、体温越えてますやんか。
そんな日に私はわざわざ京都に行った。
宣言どおり、「下鴨納涼古本まつり」 へ行くために。
結局、錦鯉は背負わなかったが、当然背負っている人も居なかった。 ぽくぽく。
現地入りしたのは10時半頃。 会場は既にただならぬ賑わいだった。
知恩院の秋の方は昔何回か行ったが下鴨は初めて。 ゆえに糺の森に蜃気楼の如く果てしなく続く古書店の列に、自己ペースがつかめない。
入り口付近の店の棚でじっくり見てたら、平気で30分経過…
こんなことしていたらヒカラビテしまう、と思い、ずんずんと一番奥地の児童書のコーナーまで行きそこから戻ってくることにする。
しかしまあ滅多やたらの古書の量だこと。 秋の知恩院の比でない。
来てる人も、何となくマニアっぽい人から、子供づれの家族やら、美術書を選ぶお姉さんやら、あやしげなじいさん(一番比率高し)と多彩。
あんまり安くても状態の悪い汚い本は嫌なので、キレイでオモシロそうで当然お値頃な本をぽつぽつ拾い上げていく。
- 『かわうそタルカ』 ヘンリー・ウィリアムスン 文藝春秋 ¥200
- 『樹の声・鳥の歌』 川粼彰彦 x たなかよしゆき すみれ通信社 ¥800
- 『see the sky』 山本徹 河出書房新社 ¥400
- 『夜のある町で』 荒川洋治 みすず書房 ¥1700
- 『さよならあの日の動物たち』 舟崎克彦 時事通信社 ¥500
- 『エミリアンの旅 〜名著復刻児童文学館26』 豊島与志雄 ¥300
- 『カワイイもの好きな人々』 山下哲 アスペクト ¥400
- 『白鯨』上・中・下巻 メルヴィル 岩波文庫 各¥200
- 『中谷宇吉郎随筆集』 岩波文庫 ¥200
- 『幻想と怪奇 〜ポオ蒐集家』 早川文庫 ¥200
- 『氷菓』 米澤穂信 角川文庫 ¥200
- 『アーモンド入りのチョコレートのワルツ』 森絵都 ¥200
- 『動物表現の系譜』 サントリー美術館 ¥800
- :昔テレビで観たマイナー映画『野生のミジー』の原作本か?と思って買ったが、先ほど調べたら違っていた。 原作はこっちだった。
- :自然に関しての往復書簡。たぶんマイナー出版。でも作家はいずれも奈良の人。
- :懐かしい〜。昔Macのハイパーカードで楽しんだ作品。本で出てたとは。 でも本はハイパーカードの良さが全く出ていない…
- :吉野朔実が良いと書いていた詩人のエッセイ本(と思ったら同作者の違う本だった…でもいいや)。
- :『雨の動物園』の続編。
- :旧仮名遣いやし、よくわからないけど何となく雰囲気おもしろそうかなと。挿画、棟方志功なり。
- :ある意味今回一番楽しめる本かも… 私と同類の人がたくさん居るっちゅうことやな。
- :ここにきてメルヴィルとは… いつ読めるだろう。
- :以前、中谷宇吉郎の本を古書店に注文したら品切れでした…という悲しい葉書が来たことがあったので。
- :夏だから… 個人的に怪奇と幻想の世界に惹かれる傾向がある。
- :なんとなく、美品やったし。
- :まあなんとなく美品やったし。
- :今日一番の掘り出し物かも。 1998、サントリー美術館での図録。 日本画で描かれた犬やら猿やら鹿やら狸やら珍獣やら、楽しい。
昼を過ぎると日が高くなりとたんに日差しが厳しくなる。
気がつくと1時半… 約3時間経過で体力が消耗、タイムアップとする。
帰り際に、森見氏に似たひょろりとした人とすれ違ったが気のせいだろう。