最近読んだ本


ことばの食卓 (ちくま文庫)

ことばの食卓 (ちくま文庫)

武田さんの食べ物に関するエッセイ。 
戦時中の辛い思いでもあるけれども、武田さんの文章はいつでもお茶目で、豊かだ。 
でも時々、どきりとするような寒い印象を受ける内容もあり、はらはらしながら読み終える。
幼少時の記憶で繊細に文章が書ける人を羨ましく思う。


十年ゴム消し (河出文庫)

十年ゴム消し (河出文庫)

今は無き清志郎の、詩集というかエッセイというか日記というかそんなの。
昔読んだのを実家に帰って発掘して読み直す。
昭和50年かそれ以前の時代の清志郎の思想、生活感があふれる。
そんな昔を自ら振り返って、「今じゃみんなチョー消しさ。十年や二十年なんてゴム消しさ。」とすっぱり。
カッコイイよ。
本当に永遠のブルースマンになってしまったんだ・・・

エドガー・アラン・ポー短篇集 (ちくま文庫)

エドガー・アラン・ポー短篇集 (ちくま文庫)

7つの短篇と年表、評伝からなる本。
「赤き死の仮面」は以前に何かのアンソロジーで読んだ。
「黄金虫」も「アッシャー家の崩壊」もそのパロディを目にしてなんだか読んだような気になっていたが、実はちゃんと読むのは初めて。
以前読んだ、ポーの詩集はよくわからなかったが、この短編集を読んで、その独自の世界観はやっぱ凄い。
ひしひしと何かを感じる。
何かとは?、それ、つまり、その、何かだ!