最近読んだ本
ものを知らない私はウルフというだけで、勝手に男の人と信じていた。
複雑な人生を経て、「意識の流れ」という手法で文章を綴った作家。
奇妙な読後感である(ハイクでの第二期の「ハコニワ」でよくあるような感じ・・・違うか?)。
繊細といえば繊細、よくわからないといってしまえば・・・禁句。
17の短篇の中では「乳母ラグトンのカーテン」、「ラピンとラピノヴァ」がフィット。
- 作者: 須賀敦子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2001/03/07
- メディア: 文庫
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幼い頃から、さらに大人になってからの出会った本の記憶と記録。
今のように過剰に物があふれている時代。
本を手にすることのできるありがたみが忘れ去られているのが残念というか、もったいないというか・・・
誕生日に本をリクエストなんて話は、今時あるのだろうか?
- 作者: フランツ・カフカ,中井正文
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1972/01/30
- メディア: 文庫
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「城」「審判」「アメリカ」というカフカの孤独・三部作の一つ・・・
らしいが、この「アメリカ」は未完成の原稿を繋ぎ合わせたという。
そうだなあ、カール君、君の行動はよくわからないよ。
- 作者: 川上弘美
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/02/28
- メディア: 文庫
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背表紙の解説は「古道具屋中野商店を舞台に繰り広げられるなんともじれったい恋と世代をこえた友情を描く傑作長編」ということで、そのとおりです。
多分、昔の私が読んでいたら面白いと思ったのだろうなあ。
でも今は、何か気分が合わない気がする。
- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/01
- メディア: 文庫
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北村薫(祝、直木賞受賞)の紡ぐ謎をテーマのアンソロジー。
この手のアンソロジーはキラ星の短篇に出会えるからお得でありがたい。
しかも、どれも面白いし。
小沼丹がこんな推理小説っぽいものを書いていたとは。
「小説現代」で新人賞も取って、作品が映画化もされたのに、消息がつかめない作家さん(都井邦彦)がいるという事実もまた驚き。
- 作者: 西崎憲
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1998/12/01
- メディア: 単行本
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上の「謎のギャラリー」で出てきた作家の作品の収録本を探していてヒットした本。
9つの短篇が収められている。 ここでもヴァージニア・ウルフと出会う。
どれも、まあまあ。
- 作者: スティーブモス,ジョン・M ダニエル,John M. Daniel,Steve Moss,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/03
- メディア: 文庫
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55語の小説集(日本的にいうと200字以内)。
こうなるともう、アイデアだけが勝負。
面白いけど、物足りないのは、深みが無さ過ぎるからなんでしょう。