最近読んだ本


博士の本棚 (新潮文庫)

博士の本棚 (新潮文庫)


今年初めて読んだ本は平成22年1月1日発行のこの本でした。
いつもながら、書くという行為に対しての小川さんの真摯な姿勢に好感が持てます。
いろんな本の話から、犬と野球の話まで、安心して穏やかな気持ちで読めます。
偶然ですが、今日の朝日新聞の夕刊に小川さんと愛犬ラブの記事がありました。 
やんちゃ犬から老犬になりしラブの話・・・愛しいです。


ひと粒の宇宙 (角川文庫)

ひと粒の宇宙 (角川文庫)


人気作家30名による豪華短篇アンソロジー
読み始めて・・・
んー?何か読んだことあるなあ・・・と思ったら、以前読んだ『極上掌篇小説』という本の改題文庫本でした。
買う前に気付けよ!
でも、再度全部読んだ。 いしいしんじ氏で始まり、吉田篤弘で終わる(単にあいうえお順)構成。
おもしろいのもあれば、好きになれないのもある。
アンソロジーはそういうもんです。



スペインのサンチャゴの巡礼の旅エッセイ。
苦難な巡礼であるのはよくわかりました。
でも何か、その苦難に酔っている雰囲気に乗れず、なんだかなあ・・・という感じ。



世界文学全集〈第33〉パヴェーゼ,ブッツァーティ,モラーヴィア―20世紀の文学 (1966年) 


長い間、枕もとの本棚にあって、思い出したようにちょびりちょびり読んで、ようやくこの中の、ブッザーティの「タタール人の砂漠」を読み終える。
何かの歯車が狂い、戦場の砦に居残り続ける主人公。当初の目的も野望も時とともに風化し、やっと戦闘の時を迎えるも、すでに心も体も使い物にならない状態であった・・・
厳しいお話でした。